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■本気モード

■「自作お道具」最終段階
このページの左側、「投扇興『お道具』コレクション」でも紹介していますが、かれこれ10年程前から「枕」や「蝶」をいくつも自分で作ってきましたが、いよいよ最終段階である『扇子づくり』に取りかかりました。

makura.JPG

「ま〜た作ったの〜?」
「そんなにいくつも作ってど〜すんのよ?」

今まで何回、何人のこんなセリフを聞かされたかわかりません。
笑みを浮かべながらも呆れた顔がほとんどだし(笑)。
ですが都合の良い事に、皆さんのそんな言葉が自分には「褒め言葉」にしか聞こえないようで、それは「次回作」への意欲となっているのでした(笑)。

で先月、これまで数限りなくおだてられてきた、その勢いでもって「自作お道具」の最終段階である『扇子づくり』に取りかかったわけです。(5月15日「できました。」の記事参照ね)

この最初の「お試しモード」の1本が、思っていたより上手くできたんで、その後すぐに「実際に使える5本セット」の制作を始めました。

■『本気モード』突入
が、現実には同じコンディションの扇骨(せんこつ:扇の骨の事ね)を5本揃える事は、素人の自分にはとても難しく、2本目の途中で制作続行を断念したのでした。
もっとがんばればできそうな気もしましたが、その労力たるや大変なものです。汗ダラダラです(汗)。

元々、この「同じ骨」を5本作る事が大変そうだということが、これまで自作扇子に踏み切れなかった一番の理由だったのです。
とはいえ、一度「本気モード」になったからには、簡単には引き下がれません(笑)。
ということで、扇骨からの自作はさっさと諦め、「オリジナル扇骨はプロにお願い」作戦へとわずかに路線変更しました。(あっさり)

(…この後の経過は省略…)

■オリジナル扇骨到着!
それから待つ事 約1ヵ月…。
やっと滋賀の扇骨屋さんからオリジナル扇骨のサンプル5本が届きました!
う〜む… なかなか良さそうです。

具体的には、数年前までの荒井文扇堂の骨とほぼ同じ形状(わずかに軽めかな?)で、片張り用にしてもらいました。
最初は「片張り用にしては中骨の先端が細すぎるかな? うまくくっつくかな?」とも思ったんですが、ぜんぜんOKでした。

早速、すでに用意してあった、自作の地紙で『附け(つけ、あるいは中附け:地紙とに骨を張り付ける作業)』の作業をしました。
その後、一晩糊が乾くのを待って、いよいよ“ご開帳”です。


■オリジナル扇子完成!

makura.JPG
並べてみました(クリックで拡大)

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我ながらイイ出来です。

今回の地紙は、夏らしく、可愛い金魚柄の友禅紙に無地の和紙を裏打ちしたものです。

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どうでしょう?結構かわいいですよね。

そして早速の「初投げ」は、この扇子の持ち主になる、ふみっちがしました。

…いいんじゃないでしょうか。 一投目から乗りました。

飛び筋としては、赤坂連の扇子と宮脇賣扇庵の扇子の中間な感じです。
赤坂連のものよりはちょっと飛ばない感じ。地紙側がちょっと重いかな?と。 でも、この「飛ばない」事が功を奏して、上手い具合に当った後に蝶に絡みます(笑)。


■“曲がらない”扇子
また今回はテストケースとして、親骨に敢えて『矯め(ため:親骨に反りを付ける作業)』をせずに仕上げてみました。
というのも、以前から「扇子は投げれば自然に右に曲がるもの。」と言われてますが、この曲がる要因が、この親骨の反りにあると思っていたので、今回は思いきって「矯め」の作業はしませんでした。
その結果、見事にまっすぐ飛びます。しかも5本ともかなり「同じように」まっすぐ飛びます。(結構びっくり)

前回の試作品の時からの懸案であった「重さ」も、ちゃんと規定(20グラム以内)をクリアしました。
今回のは裏打ち用にやや厚めの和紙を使っていても19グラム程度ですから、もう少し薄めの紙を使えば、重さも飛び筋も、赤坂連や以前の文扇堂の扇子に近づけることも可能だと思います。


■本格始動
ということで、正式に注文をかけた「本チャン」の扇骨が今月下旬にできあがってくる予定ですので、いよいよ月末から本格的な扇子制作に入ります。

とりあえずの目標は「皆さんの選択肢に加えてもらえること」かな(笑)。

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